「ブルゴーニュのクリマ」は2015年の7月4日にユネスコの世界遺産に登録されました。ディジョンからボーヌ、そしてマランジュまでのブドウ畑が文化遺産として認められたのです。美しい景観、素晴らしい建築物、畑を開墾する独自のノウハウなどがその理由となっています。
「クリマ」とはブルゴーニュでブドウ畑のテロワールを意味します。数世紀をかけて画定された区画（しかもそのほとんどは当時から境界線が変わっていません）はそれぞれ名前を持ち、歴史があり、味わいが異なり、格付けされています。1000以上のクリマがディジョンからボーヌの南のマランジュまで帯状に連なっています。この中には、シャンベルタン、ロマネコンティ、クロ・ド・ヴージョ、モンラッシェ、コルトン、ミュジニーといった世界的に有名なクリマも含まれています。
ブルゴーニュほどワインと原料となるブドウが栽培された土地を重要視し、昇華してきた産地はないでしょう。その証拠にブドウ畑は細かく画定され、土地の個性を引き出すノウハウは磨かれ、モザイク状に整った景観が形成され、目を見張る建造物がディジョンとボーヌの町を築き、ワインを中心とする経済が成立してきたのです。
ブルゴーニュのクリマの概念は、世界中のワイン産地に影響を与えています。2000年の歴史を持つ独自の文化、素晴らしい歴史的建造物（オスピス・ド・ボーヌ、ブルゴーニュ大公宮殿、シャトー・ド・クロ・ド・ヴージョ等）などもクリマを構成しています。ユネスコの世界遺産に登録されることによって、次の世代にもそのまま引き継がれ、国際的にこの独自の文化を認知してもらえるようになることでしょう。
「ブルゴーニュのクリマ」は2015年7月4日、ドイツで開催された第39回ユネスコ世界遺産会議で世界遺産に登録されました。
Balades en Bourgogne （バラード・アン・ブルゴーニュ、＝ブルゴーニュを散歩）はクリマに認定されている区域をナビゲートしてくれる新しいアプリです。
もう地図で確認したり、見学ポイントを探してさまよう必要はありません。このアプリは音声ガイドつき。著名なブルゴーニュのクリマについてや、生産者たちが畑の中に小屋を作った理由やなぜ石垣が築かれたのかなど、ジョージ・クルーニーがハイキングに合わせて解説してくれます。このアプリでは次の４つのハイキングコースが設定されています。
・有名なシャトー・クロ・ド・ヴージョ周辺（7km）
・モレ・サン・ドニ村からスタートするグランクリュのハイライト（6km）
・ペルナン・ヴェルジュレス村からスタートするコルトンの丘（6km）
・サントネイ村の山々（11km）
Balades en Bourgogne は l’App Store もしくは Google Playから無料でダウンロードできます。
