1938年、シュヴァリエ騎士団が発起人となって、シャンボール・ミュジニー村で第一回サンヴァンサン巡回祭を開催。以来、戦中戦後は控えたものの、今年で通算76回目。
開催地が持ち回りで各村を巡るのは、村単位を超えて、ブルゴーニュのヴィニュロンたち(ワイン生産者たち)の救済組合が、ヴィニュロン同士の結束と助け合いを表意するため。ブルゴーニュを代表する大きなお祭りです。
 
この日、ブルゴーニュ中の「サンヴァンサン」の像がヴィニュロンたちの手で開催地に運び込まれます。
「サンヴァンサン」は、ブドウを栽培し、ワイン造りをする人たちの守護聖人。
フランス語でSaint Vincentと書きますが、発音的にヴァンはvinにも聞こえ「ワイン」を意味し、 サンはsangに例えられて「血」を意味します。つまりアルコール発酵後、桶から掻き出されたブドウは圧搾機で絞られ、赤いワインが流れ出す...それが神の血のように例えられ、ヴィニュロンたちの守護聖人に選ばれたのです。
 
開催地となった村はこの祭りを機に、地方から、そして世界各地から足を運ぶ訪問客によって、その村のワインの名声を広く普及させることになります。
 
今年は、あの「ナポレオンが愛したシャンベルタン」を誇る、ジュヴレ・シャンベルタン村。
 
過去にこの村で行われたのは、1947年、1960年、1980年、2000年。
約80年にわたる年月の中で、今年で5回目になります。
 
愛好家たちが待ちに待った、理想的な開催地と言えるでしょう!
ブルゴーニュワイン愛好家向けの、楽しいお祭り。
 
 
栄光の三日間がブルゴーニュ最大のイベントだとすれば、サンヴァンサン巡回祭は2番目に大きな行事。
昔は開催地となる村のすべてのドメーヌが開放し、夫々のワインを振舞っていました。
村全体で団結して、大勢の客を受け入れることで、村興しとそのアペラシオンの知名度向上をはかったのです。
 
寒々とした冬景色の中、まるでその村だけに春が訪れたように、家や通りに素朴でカラフルな飾りつけが施されます。生産者自身やその家族、従業員が手作りでこしらえたペーパーフラワー、藁人形、コルクのオブジェ...よく見るとヴィニュロンの畑仕事を伝えていたり、先代の軌跡や栽培に役立つ「言い伝え・知恵」が表現されていることに気づきます。
 
ブルゴーニュワインが世界的に有名になり需要が高まった今、昔のように「無料で試飲」というわけにはいかなくなりましたが、チケットを購入すれば、その枚数分の試飲ができ、お祭りの雰囲気の中、屋台の地方名物を頬張りながら「この日のためだけに造られた」非買のワインを味わうことができます。
 
他の産地からも駆けつけた「サンヴァンサン救済組合」の代表者たちが担ぐ、様々な面持ちの「サンヴァンサン像」の行列は祭りのハイライト。
 
その長い長い行列は、団結したヴィニュロンたちの今年の士気を、空高く送っているようにも思えるのです。
ブルゴーニュワイン愛好家向けの、楽しいお祭り。
 
 
栄光の三日間がブルゴーニュ最大のイベントだとすれば、サンヴァンサン巡回祭は2番目に大きな行事。
昔は開催地となる村のすべてのドメーヌが開放し、夫々のワインを振舞っていました。
村全体で団結して、大勢の客を受け入れることで、村興しとそのアペラシオンの知名度向上をはかったのです。
 
寒々とした冬景色の中、まるでその村だけに春が訪れたように、家や通りに素朴でカラフルな飾りつけが施されます。生産者自身やその家族、従業員が手作りでこしらえたペーパーフラワー、藁人形、コルクのオブジェ...よく見るとヴィニュロンの畑仕事を伝えていたり、先代の軌跡や栽培に役立つ「言い伝え・知恵」が表現されていることに気づきます。
 
ブルゴーニュワインが世界的に有名になり需要が高まった今、昔のように「無料で試飲」というわけにはいかなくなりましたが、チケットを購入すれば、その枚数分の試飲ができ、お祭りの雰囲気の中、屋台の地方名物を頬張りながら「この日のためだけに造られた」非買のワインを味わうことができます。
 
他の産地からも駆けつけた「サンヴァンサン救済組合」の代表者たちが担ぐ、様々な面持ちの「サンヴァンサン像」の行列は祭りのハイライト。
 
その長い長い行列は、団結したヴィニュロンたちの今年の士気を、空高く送っているようにも思えるのです。
試飲できるキュヴェ
 
 
ジュヴレ・シャンベルタン村の生産者たちは、2020年のサンヴァンサン巡回祭に向けて、極小ドメーヌを除きすべての生産者が、収穫したブドウの一部を村に提供してきました。
2009年のヴィンテージを皮切りに、キュヴェ・ロンド(村の生産者たちのブドウを合わせて造ったキュヴェ)を造るために、村内でも相応の規模の醸造施設を持ち、醸造家としても名高い何人かの生産者が代表して「サンヴァンサンのキュヴェ」を醸造しています。
日本でも人気の高いフィリップ・シャルロパン氏はその一人です。
 
祭りの間、試飲に提供されるのは、5つのヴィンテージ。
村名ジュヴレ・シャンベルタンのキュヴェ・ロンドで、どれも非売品なので、この二日間に現地でしか味わえないワインです。
 
2009 年
明るく骨太な太陽の年。ジュヴレ・シャンベルタンの個性が純粋に表れ、偉大なヴィンテージの素質全てを持ち合わせている。
 
2013年
寒い年のワイン。まだ控えめで閉じているものの、息の長いポテンシャルを感じさせる。
 
2014年
円みがあって親しみやすく、エレガント。若いヴィンテージながら、今試飲しても十分に楽しめる。
 
2017年
情熱的な若さが生き生きと感じられ、繊細で、味わいのバランスに優れている。
 
2018年
他に例を見ない異質のヴィンテージ。寛大な太陽の恵みと暑さから生まれた、包容力のある力強さ。将来の偉大さを夢想させる。
試飲パックの販売
 
 
開催地の入り口10か所に販売所が設置され、当日の現地購入、または公式サイトで事前購入した試飲パックの引き取りが可能です。
 
事前予約販売 17ユーロ
下記公式サイト の《Réservation kit》 から購入。
https://gevreychambertin-svt2020.fr/
 
当日販売 20ユーロ
 
 
パックに含まれるもの
 
◆ 8回分の試飲チケット (試飲できるのは上項5つのキュヴェなので、3回分は同じワインを試飲することになります。チケットは両日とも有効。)
◆ ジュヴレ・シャンベルタンのサンヴァンサン巡回祭ロゴ入り記念グラス(Lehman glass 32cl)
◆ グラス携帯用ポシェット
◆ 試飲カヴォーの場所が記載された地図と小冊子
 
 
 
ガーラ(夕食会)
 
祭り中カヴォーでは試飲できないジュヴレ・シャンベルタン・プルミエクリュ、シャルム・シャンベルタンとシャンベルタン・グランクリュのワインも食事にあわせて提供されます。
ディジョンのミシュラン星付きレストラン・シャポー・ルージュのグランシェフ、ウイリアム・フラショ氏らとのコラボレーション。
290ユーロ。
メニューとワインの詳細、ご予約はこちらから(1月14日締め切り) https://gevreychambertin-svt2020.fr/les-banquets-de-saint-vincent/
 
 
 
アクセス
 
SNCFが提携販売している、サンヴァンサン巡回祭の特別切符は、TER Bourgogneのサイトにて販売されています。
https://www.ter.sncf.com/bourgogne-franche-comte/loisirs/idees-sorties/saint_vincent_tournante-gevrey-chambertin ジュヴレ・シャンベルタン近隣の村からは、巡回バスが出ています。
 
 
 
2021年 サンヴァンサン巡回祭 開催地予告
 
今年の祭りの終了と同時に早くも気になる「来年の開催地」。 2021年は、偉大な白ワインのグランクリュ「モンラッシェ」で高名な、ピュリニー・モンラッシェの村です!!
 
 
著者  ブルゴーニュ・レザンドール 裕子ショケ
Bourgogne Raisin d'or  Yuko Choquet
プロ・愛好家向けワイン専門通訳ガイド/ワインツアー/レクチャー/取材撮影コーディネーター
 
ブログ
https://www.yuko-bourgogne-raisindor.com/blog
https://www.facebook.com/yuko.choquet
歴史的・文化的に観たブルゴーニュワイン、ドメーヌ訪問記、フランスの美しい村々、食文化などについて、通訳ガイドの仕事を通じて今まで出会ってきたお客様の興味にそった題材をブログやフェイスブックでご紹介しています。